パナマハット、あらゆる編み込みの質

ご存知でしたか？ 本パナマはその形ではなく素材を指します。パナマハットの発祥地、エクアドルに広く生息しているトキーラヤシのわらの編み込みを意味するのです。

伝統的な手による裁縫で、編み込みの質はわらの質と編み込み方によって左右されます。その結果、定番なものからモンテクリスティなどの高級なものまで、様々な編み方が存在しています。

わら製で細かい編み込みの帽子は、軽量でかぶり心地が抜群です。乾燥しにくく、柔らかさを保ちながら耐久性が強いのが特徴です。

本社の基準 X

本社のシステムは全ての帽子の質を判断するために設定された一般的な基準を使用しています。Xが多いほど、帽子の質が高くなります。Xによるグレードは、平方インチあたりの網目の密度によって区別されます。

わらが細く編み方がきつく、網目が多いほど帽子の質は高くなります。
モデルによっては、製作期間を1年以上要し、価格が数千ユーロになるものもあります。

パナマハットの質の測り方

モンテクリスティやクエンカの質を判断するには、平行1インチ（2.54㎝）あたりの網目を数えます。テープメジャーを帽子の横側、サイドクラウンの中心に置き、同様に今度は縦に網目を数えます。
最後に、網目（平方インチあたりの密度）の数をこの二つの数をかけて割り出します。

編み方の種類

編み方は主に2種類存在します。クエンカとブリサです。クエンカは山形、ブリサは小さな正方形で織り込まれます。

- クエンカパナマ は山の形をした編み方です。この編み方は帽子を丈夫にし、質を保証します。クエンカの街で作られています。

- ブリサパナマクロスした編み方です。小さな正方形を形成します。質の高いブリサを作り出すには、最低でも3日間の作業を要します。

- モンテクリスティパナマは非常に高級な帽子で、パナマ帽でも最高傑作とされています。編み方は非常に細かくてきつく、軽いので簡単に折り畳みができ、防水性が特徴です。マナビ地方のモンテクリスティの街で製造されており、作業に非常に手間を要します。
モンテクリスティパナマハットを見るにはこちらから

帽子の色によっても質を判断できます。色はできるだけ均一なものが理想です。使用されているわらの種類によっては、色は明るいものや暗いものが存在します。一般的に、トキーラヤシはオフホワイトになります。また、黒や茶、青、黄、赤など多彩な色に染色することも可能です。

パナマハットとは？

パナマハットは学名カルルドヴィカ・パルマータ、「トキーラヤシ」のわらで作られている帽子として、世界中で愛用されています。多数のセレブによってビーチやセレモニーで着用されています。ブラット・ピットやダイアン・クルーガーが夏の流行アイテムとして着用、ジャン＝ポール・ベルモンドが映画「ボルサリーノ」でビンテージスタイルに着こなし、またはマイケル・ジャクソンが時代感なく着こなしたこの帽子は、どんな機会にも着用いただけます。

名前の由来は1882年から1914年に行われたパナマ運河の建設によるものとされています。長年にわたる建設の際、労働者がエクアドル製のストローハットを着用し、日光と暑さから身を守ったのが始まりです。このことから、この帽子を「パナマハット」と呼ぶようになりました。

パナマハットの製造には時間と技術が必要です。裁縫は次のように進めれられます。トキーラヤシの選別の後、職人によりヤシが20分間熱され、数日間日光で乾燥されます。繊維が完璧に乾いたら、切断され、選別された後、何時間にもわたり編み込みがされ、お馴染みのパナマハットが作られるのです。

以上、パナマハットの秘密でした。ぴったりのパナマハットを選んでみませんか。どのスタイルにしようかお悩みの方は、カスタマイズサービスで、豊富なカラーやリボン、羽根飾りをお選び頂けます。